ADSL導入記
[Linuxサーバー導入編(1)] [Linuxサーバー導入編(2)] [その後のADSL]
 
■DSL導入のいきさつ

我が家には、いわゆる「高速インターネットアクセス回線」としてCATVが来ていたので、ADSLを引く必要性はなかった。
でもADSLに関する著書を上梓した以上、自分でも体験しておきたいという側面も少なくない。またLinuxでのサーバー構築などの技術蓄積もしたいので、もう1本ブロードバンド回線を引くことにした。
私の住んでいる神戸でのADSLの申し込み受付は2001年3月21日からのことであった。

■申し込み

4月4日、116番に電話をしてフレッツ・ADSLをとにかく申し込んだ。窓口の女性からWEBから申し込みできると言われたが、そのまま電話で申し込むことにした。この時、なぜかタイプ2を奨めるような口調であったが、タイプ1を申し込んだ。同時に、受付番号を教えてくれるよう依頼したところ、後で担当から連絡とのことで電話を切った。窓口の対応はスムーズではありました。

ADSL担当者から電話をもらい、開通時期について訊いたところモデム不足で5月以降ということであった。また受け付け番号は結局聞けずじまい。

同時にISPとしてDIONに申し込みを済ませていたが、課金が発生するので開通するまで停止してもらうことした。なお、NTTへの申し込みとISPへの申し込みの名義は別でも可ということです。実際、仕事で使っている電話はISDNで2番号を使っているのでアナログには変更できません。このためADSL用には家族名義の電話回線を使うことにした。

■NTTよりお詫びの封書

4月13日、NTTより「フレッツ・ADSLお申し込みのお客様へのお詫びとご報告」と題する書面が郵送されてきた。要するに、モデム不足で開通が遅れるということである。入荷予定は4月下旬から5月上旬ということである。今後の連絡のため、メールアドレスのあるかたは、メールアドレスを連絡してくださいとも書かれていた。

■モデム入荷状況の確認

4月27日、気になるモデムがどうなっているのか、116に電話で確認する。5月上旬に入荷と返事を貰ったが、実際には連休明けとなる模様なので、その頃に再確認させていただくことにした。

■工事日の決定

5月8日、予定ではモデムが入荷しているはずで、工事にはなんら支障はないはずである。116に電話をして5月16日午前中に工事と決まったが、タイプ1でいいかと念を押された。モデムとは別にCD-ROMを郵送すると説明があった。そして、お客さんの工事は早いほうですよと窓口の人が言った。声が大きい方が良いこともあるというわけだ。

10日にモデム、12日にCD-ROMが到着した。

■フレッツ・ADSL接続ツールのインストール

工事日の16日まで日があるが、早速CD-OMを挿入して接続ツールをインストールした。フレッツ・ADSLはPPPoEというプロトコルを使うので、この作業が必要。DIONのIDとパスワードを入力して、あっけなく終わった。モデムとスプリッタを設置して、あとは16日を待つだけだ。あ、でも何故かADSLが引けるどうかの回線のチェックについては話が無かったなあ。

■フレッツ・ADSLの開通

5月16日、午前中に開通工事ということであったが、NTTが営業開始する午前9時前にパソコンの電源をいれた。そして、接続ツールを起動したところ、難なくインターネットに繋がった。あっけないくらいだ。

速度が気になるので、ADSL速度観測所で計測すると900KBPS程度出ている。まずまずである。で、辻バードさんの355Kbps動画を試してみると途中で止まってしまう。CATVでは、そんなことはなかったのに?
あれこれ考えて、PCのメモリーを64MBから128MBに増やすと、今度は停止することは無かった。速度も1.2Mbps以上出ているようだ。 メモリーは安くなったので256MBは欲しいところだ。ついでに、フレッツ・ADSLでWEBサーバー(Windows)を立ててみた。URLは http://mshibata.dyn.to/ だ。

■贈り物

5月30日、今日NTTから届いた郵便物を開封してみると、なんとモデム不足で開通が遅れたお詫びにと「世界時計」が入っていた。 ここは素直に喜んでおこう。


■フレッツ・ADSLのその後

その後のフレッツ・ADSLだがWindows環境からRed Hat Linuxに移行した。 NTTから送られてきたフレッツ・ADSL接続用CDの中にLinux用ドライバが入っているのでインストールを試みる。Linuxは対象外なのか取り扱い説明書には一切の記載がない。zipで圧縮してあったドライバを解凍した中にドキュメントらしきものがあった。不親切な記述であったが、その説明に従ってインストール終了。トラブルもなくインターネットに繋がった。後で気がついたのだが、Red Hat Linux 7.1はPPPoE接続機能が付いていたのだ。

ついでにApacheでWEBサーバーを立ててみたが、思ったよりスムーズに立ち上がった。ところが、DHCPサーバーとIPマスカレードを設定してクライアントPCから外部のWEBを見ようとするのだが、DNSの名前解決ができない。結局Vine Linux 2.1.5に変更して、メールサーバーも動きはじめた。
続く・・・・

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