IBM PCの世界
いまでこそ日本で販売されているPCのほとんど、そうマックを除いては、IBM PCなのだ。IBM & 互換PCの歴史はここが詳しい。

■ハードウェア
僕が入手してきたIBM純正のPCのうち、現存かつ動作するものは以下のPCである。


niftyで活躍中のYanaKenさんから貰った「ネコの画像」
【JXの内部】

PCライフの原点である IBM PC/JXは日英互換PCの元祖として、1984年12月に発売された。僕が最初に買ったのはJX3というモデルで、CPUが8088、4.77MHZ、メモリーはたったの128KBしかなかった。

日本語DOSの値段が含まれていたかどうか、今となっては定かではないが33万3000円もしたのである。パソコン通信を行うためのRS232Cカードはオプションで16000円もした。更にRS232Cケーブルが7000円となんとオプションの高かったこと。売れなかった原因の一つだったかもしれない。

それでもIBMパソコン倶楽部(その1その2)やASCII NET内にBM<PSクラブ>NETなどがあったりして、IBMはユーザーフレンドリーだった。僕は、インターネットが一般には普及していない頃、このJXでfido netを開局して、世界中に散在する仲間とコミュニケーションしたものだった。

JXの仲間にはJX1からJX5まであるが、IBM50周年記念のこのJX4はある意味で宝物となっている。


【5510Tの内部】

いまはなきMCA(マイクロチャネル)採用、かつDOS/V専用マシンとして初のモデルとなったPS/55Z モデル5510T である。

僕が買ったのはメモリー2MB、40MBハードディスク、VGA表示の5510-TJ4で購入時点(1991年8月)で55万円前後もしたのだ。さらにディスプレイが16万だから合計すると70万円超である。こんなに金がかかった割にはビジネス向けの5510Tを積極的に使った記憶はない。仕事は、PC98主体だったので一体何に使っていたのだろう。その後OS/2(Warp v3)を入れてはみたものの、動作はするが、使えるというレベルではなかったような気がする。

5510Tは、とにかく金がかかるPCだった。購入時のビデオカードはVGAだったので、XGA表示アダプター/Aにアップグレードしようとしたら、なんと\135,000という値段だった。後に、日本橋のJ&Pで2万5千円で叩き売りしているとの情報を得てゲットしたものである。増設メモリーも高価で4Mシステムボード拡張キットが16万円、8Mだと34万円であった。これも、最終的には14MBにした。

当時のカタログはこちら(その1その2)。

IBM PC 330、CPUにインテル486 DX2-66MHzを搭載、1995年に購入したがモニターは人に譲ってしまった。プリロードされていたのは、PC DOS 6.3/V + Windows 3.1であったので、この年に発売になったWindows95にグレードアップした。詳細仕様はこちら(その1その2)。

サブノートの草分け、IBM ThinkPad 220は次ページに掲載、互換機ではあるがテラドライブについては、後日掲載予定。

■ソフトウェア


【内容】

IBM PC用のソフトウェアは、PDS/Sharewareとして PC-SIGやEDUCOMPを通じて広く流通してきた。通信ソフトProcommとの出会いは衝撃的だった。日本語バージョンなどあるはずもなく、IBM PC/JXで日本語が使えてしまったのだから。

最初に買ったのがTurbo Pascal、もちろん英語版である。美しい画面は十分魅力的だった。同時に日米のコンピュータ開発力の格差を思い知った。

DOS/V環境で、そのまま日本語が使えることでわが国でも人気を博した通信ソフトにProcommやTELIXがあった。IBM PC/JXでも問題なく動作し、感嘆したものである。僕は、わざわざアメリカ合衆国から取り寄せた。


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